エンジン不調とあわせて駆動系の点検をさせてもらいました
開けた瞬間これです、ここまでベルトがせり出したら・・・
プーリーのロー側のストッパーにもベルトの内側があたり
プーリーのフェイス面に異常な摩擦熱が発生して
フェイス面が荒れてしまいます、ひどい場合は使用不可です。
一時の加速感を味わう為に・・・
いろんなやり方があるんですが
その原因はプーリーのバックプレートにありました。
よくネットで売られているアレです、ウエイトローラーは消耗品です
減ったらどうなるか、これを組んだ人は考えなかったんでしょうね~
ウエイトローラーはロー側に移動した時も押さえられていて、
動かないようになってるんですけど、これを着ける事によって
プーリーが外側にずれてベルトが落ち込みます、
ベルトがプーリーのストッパーにも当たります、熱も発生します、
グリスにも良くないし、グリスシールにも良くないです
ストッパーを削り落としてシールレスなプーリーなら
まだ使えるかもしれませんが、通勤車には向かないし
考え無しに組んだんじゃ壊すだけです。
ちなみに中古車で購入した時からこの状態なので、
現オーナーが装着した物ではありません。
現オーナーの使い方にもあってないし、壊れる組み方でしたね
せり出したベルトはケースにあたりベルトの背面を
削り落としていきます、ウエイトローラーが減っていない時は
当たりも弱いと思いますけどね、ウエイトローラーの消耗と比例して
いろんな所が消耗していきます(^^;壊す組み方ですね
ケースの内側を削ったりすれば、その場は良いかもしれませんが
消耗したらどうなるか?車両メーカーはちゃんと計算しています。
その場しのぎじゃ駄目です。
原付スクーターでもベルトやウエイトローラーが消耗すると
加速が良くなって、最高速が出なくなるでしょ?その状態を
わざと作ってあげて加速を良くしてるんですよね
でも消耗したら・・・・・ってな感じです。
削れたベルトかすです、異常です
ウエイトローラーの消耗の仕方はバランバランでしたね・・・
減ってない物と減って面が出てる物、斜めに面が出てる物、
差が凄いですね、遊んでる証拠かな?
バックプレートとスライダーとウエイトローラーは交換です。
通勤快速仕様で現オーナーの使い方にあわせた
壊れずスパイスの効いた駆動系にセットしなおします。(^^
セカンダリーの清掃と点検 グリス交換です。
グリスが湿ってれば良いと思ってませんか???
オイルと一緒で熱がかかって空気にも触れて酸化しますよ
変色もしますよ・・・・交換しないでよいのかな~~??
まめに点検、グリス交換してれば異常な消耗はしないと思います。
レスポンス良くカスタムした車両なんかは凄い負荷です
まめなメンテナンスが必要になると思います。
駆動系はいろんな仕様がありますが、すべて同じメンテサイクルではありませんよ、
自分のでもサーキットで使う仕様 公道で使う仕様 変えています
公道で使うならなるべくメンテフリーが良いですよね、
めんどくさいし(笑(^^;
綺麗に古いグリスを落として清掃し、エンジンのオイル交換と同じ様に
グリスを入れ替えます。
綺麗にしたら、ピンの寸法と溝の状態、幅をチェックして組み込み
グリスアップです、べたべた塗ってグリグリ動かしてなじませて
内側にもへらを使って入れておきます、
熱でグリスが緩んだ時に遠心力もあり隙間から行き渡ります。
加速を速くするのも良いですけど、寿命も考えた方が良いと思いますよ
1万km 2万km 走った時にどんな状態になっているのか?
一部分1つバランスを崩すと全体的に整える事が必要になります。
ネットで購入して自分で部品交換・・・
これに交換して下さいとバイク屋さんに頼む・・・
全体的に考えて交換してるのかな~ してたらこうはなりませんよね
皆さんのT-MAXはどうですか?(^^